いぼ・ほくろとは?

いぼは、主にウイルス感染や加齢により皮膚にできる良性の隆起性病変です。医学的には「疣贅(ゆうぜい)」や「脂漏性角化症」などと呼ばれます。一方、ほくろは「色素性母斑」という良性の皮膚腫瘍で、メラノサイト(色素細胞)が集まってできたものです。
どちらも基本的には良性ですが、まれに悪性腫瘍(皮膚がん)との鑑別が必要な場合があります。よくある皮膚のお悩みではあるものの、安全で美しい仕上がりを目指す場合は、専門医による適切な診断と治療が必要です。
こんなお悩みありませんか?
- 顔のいぼやほくろが気になる
- 年々数が増えている
- 服に引っかかって痛む、出血することがある
- 悪性かどうか心配
- きれいに取れるか不安
- 跡が残らないか心配
- 首のイボの見た目が気になる など
いぼの種類と特徴
ウイルス性いぼ(尋常性疣贅)
ヒトパピローマウイルスの感染により生じる、表面がざらざらした硬い隆起です。手足に多く、接触により他の部位にも広がることがあります。
老人性疣贅(脂漏性角化症)
加齢により生じる茶色から黒色の隆起です。紫外線の影響を受けやすい顔や手の甲に多く見られ、しみが盛り上がったような見た目をしています。周囲へ感染することはありません。
軟性線維腫(アクロコルドン)
首や脇などの摩擦を受けやすい部位にできる、柔らかい皮膚色の小さな突起です。中年以降に多く、体質的な要因が関係しています。これも周囲へ感染することはありません。
ほくろの種類と特徴
先天性色素性母斑
生まれつきあるほくろで、大きさは様々です。成長とともに大きくなることがあり、大型のものは悪性化のリスクがあるため注意が必要です。
後天性色素性母斑
生後に発生するほくろで、多くは良性です。平らなものから盛り上がったものまで様々な形態があり、年齢とともに数が増える傾向があります。
青色母斑
真皮内のメラノサイトが原因で、青みがかって見えるほくろです。顔や手足に多く、通常は良性ですが、急激な変化(大きくなる、盛り上がる)がある場合には注意が必要です。
悪性との鑑別の重要性
ほくろやいぼに似た悪性腫瘍として、基底細胞がん、有棘細胞がん、悪性黒色腫(メラノーマ)などがあります。以下のような変化がある場合は、早めの受診をおすすめします。
- 急速に大きくなる
- 形が左右非対称である
- 境界が不明瞭
- 色調が不均一
- 直径5mm以上
- 出血や潰瘍を伴う など
当院のいぼ・ほくろ治療
手術
局所麻酔下で腫瘍をメスで切除します。大きなものや悪性の可能性があるものに対して検討します。形成外科専門医としての技術を活かし、傷跡を最小限に抑えた手術をご提供します。
液体窒素(保険適用)
-196℃の液体窒素で凍結させ、病変部を壊死させる方法です。ウイルス性疣贅には保険適用となり、複数回の治療で徐々に改善します。
レーザー焼灼
医療用レーザーで組織を蒸散させます。小さないぼやほくろの除去に適しており、出血が少ないので、皮膚の負担を抑えながら自然な仕上がりが期待できます。
治療法の選択について
いぼ・ほくろの治療法は、大きさ、深さ、部位、個数などにより異なります。顔などの露出部では傷跡が残るリスクを考慮し、レーザー治療を選択することが多くなります。
一方、悪性の可能性が否定できない場合や、大きく深いものは、手術による完全切除と病理検査が必要です。また、ウイルス性疣贅は再発しやすいため、根気強い治療が必要となります。
安全で確実な除去のために
大阪市旭区・守口市のよこいクリニックでは、形成外科専門医が豊富な経験と技術により、安全で美しい仕上がりを追求します。単に除去するだけでなく、傷跡を目立たなくする縫合技術や、適切なアフターケアにより、満足度の高い治療をご提供します。
保険診療と自費診療の両方に対応しているため、病態や患者様のご希望に応じた治療選択が可能です。いぼ・ほくろでお悩みの方は、まずはお気軽に診察にいらしてください。