酒さ・赤ら顔とは?

酒さ(しゅさ)は、顔の中心部に慢性的な赤みや血管拡張、時に丘疹(ぶつぶつ)を生じる皮膚疾患です。赤ら顔は、頬や鼻などが常に赤く見える状態の総称で、酒さ以外にも様々な原因があります。
どちらも見た目の問題だけでなく、ほてりやヒリヒリ感などの不快な症状を伴うことが多く、日常生活の質を大きく低下させます。適切な診断と継続的な治療により、症状のコントロールが可能です。
こんなお悩みありませんか?
- 顔の赤みが常に気になる
- 寒暖差で顔が真っ赤になる
- 赤いぶつぶつが治らない
- 化粧品がしみやすい
- 人前で赤面しやすい
- お酒を飲んでいないのに顔が赤い
- スキンケアで改善しない など
酒さの種類と症状
紅斑毛細血管拡張型
顔の中心部に持続的な赤みと、毛細血管の拡張が見られます。温度変化や刺激により赤みが増強し、ほてり感を伴います。
丘疹膿疱型
赤みに加えて、ニキビに似た赤いぶつぶつ(丘疹)や膿疱が現れます。
鼻瘤型
鼻の皮脂腺が肥大し、でこぼことした外観になります。主に男性に見られ、進行すると団子鼻のような状態になることもあります。
眼型
目の周りの赤みや、まぶたの腫れ、目の充血などが現れます。ドライアイや異物感を伴うこともあります。
赤ら顔の原因
赤ら顔は酒さ以外にも、毛細血管拡張症(生まれつき血管が拡張しやすい体質)、皮膚の菲薄化(加齢や過度なスキンケアによって皮膚が薄くなる)、脂漏性皮膚炎、敏感肌による慢性的な炎症、アトピー性皮膚炎の合併など、様々な原因で生じます。
日常生活での注意点
酒さ・赤ら顔は刺激により悪化しやすいため、紫外線対策の徹底、刺激の少ないスキンケア製品の使用、極端な温度変化を避ける、香辛料やアルコールなど血管拡張作用のある飲食物を控える、ストレス管理などが大切です。
また、過度な洗顔やピーリングは症状を悪化させる可能性があります。気になる場合は自己判断せず、医師の診察を受けて、適切なケア方法を見つけましょう。
当院の酒さ・赤ら顔治療
薬物療法(保険診療)
酒さの症状に応じて保険適用での治療が可能です。炎症を抑え、赤みや丘疹を改善するためのお薬(外用薬・内服薬)を処方します。
メソポレーション(メソナJ)
抗炎症成分やビタミンを電気の力で肌の深部に導入します。バリア機能を改善し、赤みの原因となる炎症を鎮め、敏感な肌を健やかな状態へ導きます。
レーザーフェイシャル
マイルドなレーザー照射により、拡張した毛細血管を収縮させます。肌への負担を抑えながら、赤みを徐々に改善し、肌の色を均一に整えます。
YAGシャワー
低出力のYAGレーザーが、真皮層の毛細血管に作用します。赤ら顔の改善と同時にコラーゲン生成も促進し、肌質全体の向上が期待できます。
プルリアルデンシファイ
ポリヌクレオチド(PN)を主成分とする肌再生に特化した注射です。炎症を抑え、肌のバリア機能を強化することで、赤みが出にくい健康的な肌へと改善します。
美容内服
ビタミンCやトラネキサム酸の内服により、体の内側から炎症を抑えます。血管の強化や抗酸化作用により、赤みの改善と予防効果が期待できます。
当院での酒さ・赤みの治療方針
酒さは刺激に敏感なため、急激な治療は避け、肌の反応を見ながら徐々に進めることが重要です。初期は外用薬・内服薬による治療やメソポレーションなど、肌への負担が少ない治療から開始し、改善状況に応じてレーザー治療などを追加するようにします。
また、治療と並行して適切なスキンケア指導を行い、日常生活での悪化要因を取り除くことも治療成功の鍵となります。
赤みのない健康的な肌へ
大阪市旭区・守口市のよこいクリニックでは、皮膚科・形成外科の専門知識を活かし、患者様お一人おひとりの症状に合わせた治療計画を立案します。赤みでお悩みの方は、諦めずに当院へご相談ください。患者様に寄り添ったケアで、健康な肌の実現をサポートします。